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お寺と浄土の関係をわかりやすく解説!浄土宗と浄土真宗の違いから参拝マナーまで

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お寺に行ったとき、「浄土」という言葉を聞いたことはありませんか?「南無阿弥陀仏」という念仏も、どこかで耳にしたことがあるかもしれません。

この記事では、「浄土とは何か」という基本から、浄土宗と浄土真宗の違い、有名なお寺の紹介、お寺での参拝マナーまで、やさしい言葉でわかりやすく解説していきます。

目次

浄土(じょうど)とは?仏教の大切な考え方

まず「浄土」という言葉の意味から説明しましょう。

浄土とは、仏さま(仏陀)が住んでいる、きれいで清らかな世界のことです。私たちが住んでいる現実の世界は、悩みや苦しみが多い「穢土(えど)」と呼ばれます。それに対して、浄土は苦しみのない理想の世界なのです。

ポイント

「浄土」=仏さまのいる清らかな世界
「穢土」=私たちのいる現実の世界

いくつかの仏さまには、それぞれの浄土があります。その中でも特に有名なのが、阿弥陀如来(あみだにょらい)の「西方極楽浄土」です。

阿弥陀如来は「南無阿弥陀仏」と念仏を唱える人を必ず極楽浄土に迎え入れると約束してくれています。この考え方が、後で説明する浄土宗や浄土真宗の基本になっています。

浄土宗とは?法然上人が開いた宗派

知恩院の国宝三門
浄土宗総本山・知恩院の国宝三門(出典:京都観光Navi

法然上人の生涯

浄土宗は、法然上人(ほうねんしょうにん)が1175年に開いた宗派です。

法然上人は1133年、現在の岡山県に生まれました。9歳のときに父親を亡くし、その遺言に従って出家しました。比叡山で長年修行を続けましたが、43歳のときに大きな気づきを得ます。

それは「念仏を唱えれば、誰でも極楽浄土に行ける」という教えでした。

法然上人の教え

「南無阿弥陀仏」と念仏をひたすら唱えれば、身分や学歴に関係なく、誰でも極楽浄土に往生できる

当時の仏教は、難しい修行ができる一部の人だけのものでした。しかし法然上人は「念仏を唱えるだけで救われる」という分かりやすい教えを広め、多くの人々に仏教を身近なものにしました。

浄土宗の特徴

  • 本尊:阿弥陀如来(木像や絵像)
  • 念仏:「南無阿弥陀仏」を何度も唱える
  • 総本山:知恩院(京都市)
  • 信者数:約602万人(文化庁「宗教統計調査」2023年

法然上人は1212年に80歳で亡くなりましたが、その教えは弟子たちによって受け継がれ、現在も多くの人々に信仰されています。

浄土真宗とは?親鸞聖人が広めた教え

浄土真宗のお寺
浄土真宗は日本で最も信者数が多い宗派(出典:小さなお葬式

親鸞聖人の生涯

浄土真宗は、親鸞聖人(しんらんしょうにん)によって開かれた宗派です。

親鸞聖人は1173年に生まれ、9歳で出家して比叡山で20年間修行しました。しかし、どれだけ修行しても心の迷いは消えませんでした。

29歳のとき、法然上人に出会い、「念仏ひとつで救われる」という教えに感動します。親鸞聖人は法然上人の弟子となり、その教えをさらに深めていきました。

浄土真宗の特徴

親鸞聖人は法然上人の教えを引き継ぎながら、独自の考え方を加えました。

親鸞聖人の教え

念仏を唱えること自体が救いなのではなく、「念仏を唱えようとする気持ち」が阿弥陀如来の働きによるもの。私たちは阿弥陀如来の力(他力)によって救われる。

  • 本尊:「南無阿弥陀仏」の名号(文字)が中心
  • 信者数:本願寺派(西)約770万人、大谷派(東)約689万人で合計約1,500万人(文化庁「宗教統計調査」2023年
  • 日本で最も信者数が多い仏教宗派

浄土宗と浄土真宗の3つの大きな違い

浄土宗と浄土真宗の違い
浄土宗と浄土真宗には共通点も多いが違いもある(出典:小さなお葬式

浄土宗と浄土真宗は、どちらも阿弥陀如来を信仰し、念仏を大切にする点では同じです。しかし、いくつかの違いがあります。

違い1:念仏の考え方

浄土宗浄土真宗
念仏を唱えることが信仰の証念仏を唱えようとする気持ちが大切
たくさん念仏を唱えることを重視回数よりも信じる心を重視

違い2:本尊の違い

浄土宗浄土真宗
阿弥陀如来の木像や絵像「南無阿弥陀仏」と書かれた名号

浄土真宗では「木像よりも絵像、絵像よりも名号」という考え方があり、仏像よりも「南無阿弥陀仏」という文字を本尊として大切にします。

違い3:焼香の作法

浄土宗浄土真宗本願寺派(西)真宗大谷派(東)
3回が基本1回2回

お葬式や法事に参列するとき、焼香の回数は宗派によって違います。迷ったときは、周りの人を見て合わせるか、お寺の方に聞いてみましょう。

西本願寺と東本願寺はなぜ2つある?

浄土真宗のお寺に行くと、「西本願寺」と「東本願寺」という2つの大きなお寺があることに気づくかもしれません。なぜ2つに分かれているのでしょうか?

分裂の歴史

もともと本願寺は1つでした。しかし、戦国時代に織田信長との戦い(石山戦争)をきっかけに意見が対立しました。

  • 和睦派:争いを終わらせて和解しようとする派閥 → 後の西本願寺
  • 徹底抗戦派:最後まで戦おうとする派閥 → 後の東本願寺

江戸時代になると、徳川家康は浄土真宗の力を弱めるため、この分裂を利用しました。和睦派の顕如は豊臣秀吉から土地をもらい西本願寺を建て、徹底抗戦派の教如は徳川家康から土地をもらい東本願寺を建てました。

現在の関係

現在、西本願寺と東本願寺の対立はなくなり、交流も行われています。

西本願寺東本願寺
宗派名浄土真宗本願寺派真宗大谷派
寺院数約10,500寺約8,900寺
念仏の読み方「なもあみだぶつ」「なむあみだぶつ」

(出典:小さなお葬式

浄土系のお寺を訪れてみよう

ここでは、浄土宗・浄土真宗の代表的なお寺を紹介します。

知恩院(ちおんいん)- 浄土宗の総本山

知恩院の御影堂
知恩院の国宝・御影堂(出典:知恩院公式サイト

知恩院は京都市東山区にある浄土宗の総本山です。法然上人が1175年にこの地に草庵(簡単な住まい)を建てたのが始まりで、法然上人が亡くなった場所でもあります。

知恩院の見どころ
  • 三門(国宝):高さ24メートル、日本最大級の木造の門
  • 御影堂(国宝):法然上人の像を祀る本堂
  • 大鐘楼:重さ70トンの大きな鐘。大晦日の除夜の鐘は京都の冬の風物詩
  • 七不思議:「鶯張りの廊下」など昔から伝わる不思議な話

徳川家康は浄土宗を信仰していたため、知恩院は徳川家の菩提寺(先祖を供養するお寺)にもなりました。現在の建物の多くは、徳川家によって建てられたものです。

(出典:京都観光NaviWikipedia

西本願寺 – 浄土真宗本願寺派の本山

西本願寺は京都市下京区にある浄土真宗本願寺派の本山で、親鸞聖人を祀っています。正式名称は「龍谷山本願寺」といい、世界遺産にも登録されています。

豊臣秀吉から土地を与えられ、1591年に現在の場所に移転しました。境内には国宝の御影堂や阿弥陀堂、華やかな唐門などがあります。

東本願寺 – 真宗大谷派の本山

東本願寺は京都市下京区にある真宗大谷派の本山です。徳川家康から土地を与えられ、1602年に創建されました。

御影堂は世界最大級の木造建築で、その大きさは圧巻です。「お東さん」という愛称で親しまれています。

(出典:小さなお葬式東本願寺公式サイト

お寺の参拝方法とマナー

知恩院の方丈庭園
お寺には美しい庭園があることも多い(知恩院・方丈庭園)(出典:知恩院公式サイト

お寺に行ったとき、どのように参拝すればいいのでしょうか?基本的なマナーを紹介します。

参拝の基本的な流れ

STEP
山門での一礼

山門の前で合掌して一礼します。敷居は踏まないように注意しましょう。

STEP
手水舎で身を清める

手水舎(ちょうずや)がある場合は、手と口を清めます。左手→右手→口→左手の順で清めるのが作法です。

STEP
常香炉で身を清める

常香炉(じょうこうろ)がある場合は、煙を体にかけて身を清めます。

STEP
本堂でお参り

お賽銭を入れ、合掌して礼拝します。浄土系のお寺では「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることが多いです。

知っておきたい注意点

  • 御朱印:必ず本堂でお参りしてからいただきましょう。なお、浄土真宗のお寺では御朱印を出していないところが多いです
  • お守り・おみくじ:本堂にお参りしてから受けるのがマナーです
  • 写真撮影:お寺によってルールが違います。撮影禁止の場所もあるので確認しましょう

(出典:お寺の参拝方法賢明寺

まとめ

この記事では、お寺と浄土の関係について解説してきました。最後にポイントをまとめます。

この記事のまとめ
  • 浄土とは、仏さまのいる清らかな世界。特に阿弥陀如来の「極楽浄土」が有名
  • 浄土宗は法然上人が開いた宗派。「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることを大切にする
  • 浄土真宗は親鸞聖人が開いた宗派。阿弥陀如来の力(他力)による救いを説く
  • 西本願寺と東本願寺は、戦国時代の対立がきっかけで分かれた
  • お寺では山門で一礼し、手水舎で身を清めてから本堂でお参りする

浄土宗や浄土真宗は「念仏を唱えれば誰でも救われる」というわかりやすい教えで、今でも多くの人に親しまれています。お近くの浄土系のお寺を訪れてみてはいかがでしょうか。

出典・参考文献

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